陸上競技
1.陸上競技とは
陸上競技とは、陸上で行われる運動競技のうち、主として、走•跳•投の基本動作からなる 競技の総称です。短距離走•長距離走などの競走、走り幅跳び•棒高跳びなどの跳躍競技、砲丸投げ•円盤投げなどの投擲(とうてき)競技があります。 |
2.陸上競技に多い外傷•障害
① 短距離走に多いハムストリングスの肉離れ
② ハードル走に多いハムストリングスの肉離れ
ハードルのディップ動作では、股関節の深い屈曲が 要求され、ハムストリングスの肉ばなれが多いとされています。 →詳しくは“肉離れ”の頁を参照 |
③ 長距離選手に多い疲労骨折
長距離選手は、下肢の疲労骨折が多く発症します。 女性に多く、その競技者の多くが月経異常を伴っており、骨代謝異常から疲労骨折を起こすとされています。 これらには婦人科的要因も影響するため、整形外科と婦人科の連携が必要です。 |
④ やり投げに多い肘内側の靭帯損傷
投擲種目で唯一スパイクを履き、助走スピードを利用してスローイングするため、投げ動作において、肘関節に大きなストレスがかかります。 →詳しくは、“投球障害”の頁を参照。 |
⑤ ハンマー投げに多い腰痛
ハンマー投げでは、背筋が優位に使われ、体幹の伸展動作で大きな力を発揮するため、腰痛が多く発症します。 また、体幹の伸展だけでなく、回旋の力も大きくかかるため、腰には大きな負荷がかかります。 →詳しくは、“腰椎分離症”の頁を参照。 |